女性とその家族を守る
フェリングは、家族を築いていくための支援として、出産に臨むすべての方が質の高いケアや治療を受けられるべきであると考えています。そのため、私たちは分娩後異常出血が世界中の女性やその家族に与えている深刻な影響を軽減するための取り組みを行っています。
妊産婦死亡率を低下させる
世界では、毎年1,400万人もの女性が出産後にPPH(Pospartum Hemorrhage: 分娩後異常出血)に苦しめられています。¹ これにより年間7万人が亡くなっており、その90%は低所得国で起こっています。² こうした死亡の大半は、子宮を収縮させて出血を止める子宮収縮薬で防ぐことができるものです。フェリングではカルベトシンと呼ばれる子宮収縮性化合物を開発し、1997年に承認を取得しています(カルベトシンは日本では未承認の化合物です)。
PPHの世界的な影響に関する詳細については、こちらのチャート図をご覧ください。
また、フェリングが世界中の女性のために取り組んでいる安全な出産 についてもご覧ください。
人々や家族を守る新たな取り組み、コラボレーション
フェリングでは、低所得国におけるPPH治療薬の冷所における保管と低温管理下での輸送に限界があることを受け、この問題に対処するため、耐熱性のカルベトシン製剤を開発しました。
耐熱性のカルベトシン製剤は、PPHの予防に関する過去最大の無作為化試験であるCHAMPION(*Carbetocin Haemorrhage Prevention)試験プログラムによりWHOと共同で研究開発されました。2018年にNew England Journal of Medicineで発表されたCHAMPION試験の結果については、こちらをご覧ください。
フェリングと当社の主要パートナーは、妊産婦の死亡が最も深刻な低所得国において、耐熱性カルベトシン製剤を使用できるようにするために取り組んでいます。
参考
- World Health Organization. Priority diseases and reasons for inclusion. Postpartum haemorrhage. Available at: http://www.who.int/medicines/areas/priority_medicines/Ch6_16PPH.pdf Last accessed: June 2021.
- Say L, et al. Global causes of maternal death: a WHO systematic analysis. The Lancet Global Health. 2014; 2(6):e323-33. Available at: https://www.thelancet.com/pdfs/journals/langlo/PIIS2214-109X(14)70227-X.pdf Last accessed: June 2021.
©Joni Kabana Photography/Concept Foundation/Ferring Pharmaceuticals/MSD for Mothers
JP-CORP-2200008
サステナビリティについて