前立腺がん
前立腺がんは、男性がかかるがんの中で最も一般的ながんの一つです。
前立腺がんは、急速に成長して広がることもありますが、多くの場合、ゆっくりと成長し、何年も前立腺内にとどまることがあります(限局性がん)。初期段階では、自覚症状はありません。しかし、がんが進行すると、周囲の組織に浸潤して損傷を与えたり、体の他の部位に転移することがあります。
前立腺がんのスクリーニングには、血液中の前立腺特異抗原(prostate-specific antigen, PSA)というタンパク質の濃度を測定する検査をはじめ、様々な検査が行われます。PSAの値が高ければ、前立腺がんである確率も高くなってきます。しかし、他の病気(疾患)でも高値になることがあるため、多くの場合、直腸診等他の検査と組み合わせて行われます。
前立腺がんと診断された場合、病期によって、がんがどの程度広がっているかがわかり、医師は最適な治療法を決定することができます。
腫瘍の病期は通常、TNM分類により決定され、以下が考慮されます。
T | 原発巣のひろがり |
N | リンパ節転移の有無 |
M | 遠隔転移 |
発症初期、前立腺がんの増殖はテストステロンに依存しています。治療の目的は、体内を循環するテストステロンのレベルを下げることです。テストステロンレベルの低下は、がん細胞の増殖を抑え、病気の進行を数年先延ばしにすることができます。
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