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女性の生殖器の機能

月経周期

通常、月経周期は25〜28日で、月経周期の始まりは月経の開始日です。次の月経開始までの1回分の月経周期を「1サイクル」といいます。月経の周期を正確に把握することは、妊娠を成立させるために重要です。
なお、月経周期は大きく3つに分けられます。卵胞が発育を開始して成熟卵胞になるまでの期間を「卵胞期」、卵巣から卵子が排出される時期を「排卵期」、排卵後の卵胞が黄体となる期間を「黄体期」といいます。

月経周期

月経周期は複数のホルモンによって調節されています。月経が開始されるとゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)の一種である卵胞刺激ホルモン(FSH)や黄体形成ホルモン(LH)が卵巣に作用し、卵胞が発育し始め、エストロゲンを分泌します。エストロゲンにより子宮内膜が増殖・肥厚し、受精卵を迎える準備が始まります。

主席卵胞が20mm位に発育すると卵胞からエストロゲンがたくさん分泌されることで、卵胞が十分に発育したとからだが判断し、LHの濃度が急激に高まり(=LHサージ)、卵子は成熟し排卵が起こります。排卵後の卵胞は黄体となり、プロゲステロンとエストロゲンを分泌します。プロゲステロンは厚くなった子宮内膜を、さらに受精卵が着床しやすい状態にします。
受精卵が着床しなかった(=妊娠しなかった)場合、黄体は14日程度で寿命を迎え白体となり、エストロゲンとプロゲステロンが減少します。すると、厚くなった子宮内膜は剥がれて排出されることで月経が起こります。

ゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)の働き

ゴナドトロピンとは、脳下垂体から分泌されるホルモンの一種で、卵胞刺激ホルモン(FSH)や黄体形成ホルモン(LH)などが該当します。
女性のからだは、脳の視床下部から分泌される「ゴナドトロピン放出ホルモン(=GnRH)」によって支配され、卵胞の発育や成熟、排卵などの月経周期が正常に営まれています。GnRHが脳の視床下部から分泌されると、脳の下垂体がそれを受けてFSHやLHが分泌されます。FSHやLHは血流にのって卵巣まで移動し、卵胞の発育や成熟に関与します。また、正常な月経周期が営まれるよう、ホルモン分泌はフィードバック機構によりコントロールされています。

ゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)の働き

不妊治療においてFSHやLHが足りないと判断された場合には、卵胞の発育や成熟を促すためにくすりとして投与することもあります。

女性ホルモンの働き

女性ホルモンというのは、エストロゲンやプロゲステロンの総称です。
エストロゲン(E)は卵胞の発育と共に産生されるため、「卵胞ホルモン」ともいいます。エストロゲンには、エストロン(E1)、エストラジオール(E2)、エストリオール(E3)の3種類がありますが、性成熟期に働く主なエストロゲンはエストラジオールです。エストラジオールはエストロゲンの中で最も活性が強く、通常、検査で測定される血中エストロゲンの主成分となります。

プロゲステロン(P,P4)は主に黄体で作られるため、「黄体ホルモン」ともいいます。プロゲステロンは受精卵が子宮内膜に着床しやすい状態に整え、着床(妊娠)後は妊娠を継続させる働きがあります。また、プロゲステロンは体温をつかさどっている脳の体温中枢に作用を及ぼし基礎体温を上げる働きもあるため、排卵後プロゲステロンが分泌されている間は体温が高い状態が続き(=高温期)、0.3〜0.6℃程度上昇します。
不妊治療においてエストロゲンやプロゲステロンが足りないと判断された場合には、子宮内膜の増殖や肥厚を促すためにくすりとして投与することもあります。

女性ホルモンの働き