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男性不妊症を診断する

男性の検査は、精液検査が重要です。精液の量、精子の数、運動している精子の数などを調べます。他に、問診、視診、触診、ホルモン測定、染色体検査などが行われます。

精液検査

病院やクリニックから渡された容器にマスターベーションで精液を全量射出します。禁欲期間は長すぎてはいけないので2〜5日程度が多いですが、具体的な期間を指定されることもあるので、病院やクリニックの指示に従ってください。精液の量、精子の数、運動している精子の数などを顕微鏡で観察し、WHOの基準値と照らし合わせて自然妊娠が可能か検討します。
なお、体調やストレスなどで精液の状態は大きく変わるため、よくない結果が得られた場合には2〜3回検査を行うこともあります。
スマートフォンでできる「精子セルフチェック」や郵送での精子チェックもあります。「精子セルフチェック」は、測定キットを購入後、アプリケーションをダウンロードし、採取した精液から精子の濃度や運動率などを解析することができます(「精子セルフチェック」で検索できます)。

精液検査の基準値(WHOの基準 2010年)

精液量 1.5mL以上
精子濃度 1mL中 1,500万個以上
精子運動率 前進運動精子32%以上(採取後60分以内)
正常形態率 4%以上

精液検査と機能障害

無精子症
・閉塞性無精子症
・非閉塞性無精子症
精液中に精子が1個もみあたらない
乏精子症 精子の数が少ない
精子無力症 精子の動きが悪い
精子奇形症 奇形の精子が多い

問診、視診、触診

喉仏(のどぼとけ)の有無、精巣の大きさや左右差、前立腺肥大の有無などを確認します。成人男性の精巣容量は15〜20mL程度と言われており、オーキドメーターで検査します。
オーキドメーターとは複数の精巣のサイズが用意されたものであり、男性の実際の精巣と並べて大きさを確認します。

オーキドメーター

オーキドメーター

血液検査(ホルモン測定)

血液検査でFSH(卵胞刺激ホルモン)、LH(黄体化ホルモン)、プロラクチン、テストステロン(男性ホルモン)などの値を測定します。FSHとLHの両方が低い場合には、造精(精子を造ること)機能が低下しているなど、複数のホルモンの結果で原因を想定することができます。