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不妊改善につながる生活習慣

男性の陰嚢は温めすぎないようにすることが重要です。パンツはブリーフではなくトランクスにし、お風呂やサウナは控えめにして長時間入らないようにします。禁煙、ストレスをためない、栄養バランスのとれた食事をとるなど、日常生活を改善します。

人工授精やART(体外受精、顕微授精)

精子が若干少なく自然妊娠が難しい場合には「人工授精」を行います。運動する精子が少なく人工授精が難しい場合には「体外受精」を行います。精子の数が極端に少なく体外受精が難しい場合には「顕微授精」を行います。
人工授精やARTで必要となる精子は、精液検査と同様、マスターベーションで精液を容器に採取し、皮膚片や子宮に影響を与えるホルモンなどを除去し、元気な精子のみを抽出します。この抽出方法としては大きく2種類あり、精子自体の運動による分離法(=swim-up法)と遠心分離による方法(=撹拌密度勾配法、遠心分離法、percoll法)に大別されます。処理法で妊娠率に差はなく、どの処理法を選択するかは病院やクリニックの状況や精液の状態に応じて決定されています。

精子を育てるためのくすりの投与

LH(黄体形成ホルモン)やFSH(卵胞刺激ホルモン)が分泌されていない方では造精機能が低下している場合があり、ゴナドトロピンを補充する場合などがあります。他に、男性ホルモンやビタミン剤などが使用されることもあります。

精子の回収

精液検査を何回か行っても精液中に精子がみあたらない場合には、精子を育てるためのくすりの投与などを行い、射精した精液中に精子がみられるように治療します。それでも精子がみあたらない場合には、精子が作られる精巣から精子を直接取り出す手術「精巣内精子回収術(TESE)」などを行います。
精巣内精子回収術では、陰嚢を5〜10mm程度切開し、精巣内の精細管という組織を採取します。精細管は精子を作り出す組織であるため、取り出した組織を顕微鏡で観察すると精子が見つかりやすくなります。
非閉塞性無精子症の場合では精子は見つけにくいと言われていますが、1つでも精子が見つかれば、顕微授精と組み合わせて妊娠できる場合があります。